第1弾の座学編に続き、研修の目玉となる実技編“双子用ベビーカーでの街歩き”を、独身、子育て経験ゼロの広報部員Xが体験し、レポートします!
前回のレポートはこちらから!
ベビーカーは広し、道は狭し。
双子ベビーカーでの街歩きは2~3人が一チームとなり、交代で双子用ベビーカーを押しながら、①オフィス→②駅→③コンビニを回って帰ってくるというもの。
チームでいきますが、その時押している本人以外、他のメンバーは手助けしてはいけません。
間近で見る双子用ベビーカーは軽くて押しやすそうな構造ですが、幅が80センチ近くもあります。保育経験ゼロのX、果たして無事に帰ってこられるのか…。
不安を抱えつつも、早速出発です!
第一関門:乗ってからが勝負だよ!エレベータートラップ
まずはオフィスを出ないことには、話がはじまりません。
出口に向かって進みます。……が、ここでエレベータートラップ!
エレベーターのドアの幅は双子用ベビーカーが入れるか、入れないかほどのギリギリの幅。しかもキャスターが軽いため、くるくる回ってエレベーターの出っ張りにぶつかります。そうこうしている間に容赦なく閉まるドア。
「ちょっと待って!今入るから!そんなに閉めてこないで!」
第二関門:自分で押してね!直立不動のドア
やっと第一関門をくぐり抜けたと思ったら、さらなる関門「手押しドア」。外へ出るには、片手でドアを押しながら、出口を通らなければなりません。ドアにストッパーがないので、先にドアを開けて、ベビーカーで通ろうとしても、すぐドアが戻ってきてしまいます。
研修ではベビーカーには何も乗せていませんが、赤ちゃんがいたらドアにぶつかる危険もあります。
「今、通るから少し待って~!」
第三関門:平坦だと思った?実はち・が・う・の!デコボコ道路
「ここからは平坦な道だから楽々歩けるでしょう~」そんな気持ちで駅に向かいます。しかし意外とある、ある、障害物。信号前の段差やグレーチング(格子状の金属蓋)、お店の前に出ている看板など、角度をつけてベビーカーを押したり、障害物を避けたり。少し歩くたびに現れる障害物に、気を抜いている余裕はまったくありません。
また、大通りでは信号が気になって早足に。
「この中でママたちってどうやってお散歩させているの?」
第四関門:まるで宝物探し。見つけろ、エレベーター!
ようやく一つ目の目的地、駅を発見。意外と時間がかかってしまい、もうヘトヘト。「すぐ見つかってよかった~!」なんて思っていたら、まさかの階段。2人の子どもが乗っていれば、1人で階段から降ろすのは無理難題。
「え?もしかしてエレベーターがある入り口探さないと降りられない!?」
第五関門:この迷路、クリアできる?コンビニラビリンス
駅のホームも無事クリアし、最後の目的地コンビニまで。
コンビニのドアは自動ですが、ドアの幅はギリギリでお店の通路もさほど広くないため、店内を自由に行き来しづらいです。通路に品物が置いてあったり、人が並んでいる場合はこっちも通れない、あっちも通れないとお店をぐるぐる。
また、周囲の目がなんだか気になります。
人とすれ違う度、ベビーカーを横に寄せて「すみません。」と謝ります。別に誰からもとがめられているわけではないのに、「ベビーカー、大きくて邪魔だなぁ」と思われているのでは?と、何も悪いことはしていないのに恐縮してしまう心理。
「さっきから謝ってばかりだな…。結構、プレッシャー…」
多胎児ママは毎日、このプレッシャーにさらされているということなんですね。
体験して初めて実感、多胎児ママの気苦労
普段は気がつきにくいことですが、道路の段差やドアの開き方、通路の広さなどちょっとしたことが多胎児ママにとっては大きなストレスになっているのがわかりました。
また、帰着後想定外に難しかったのがベビーカーのたたみ方。
あちこち触りながら試してみるのですが、ベビーカーはびくとも動かず、頭が真っ白になるX。
最終的に、背面にあるロックレバーを上げれば折りたためるようになるのですが、赤ちゃんの安全を確保した上でスピーディにベビーカーを折りたたむ作業は相当な重労働だと感じました。
最後に…
eキッズ訪問保育は、多胎児ママの気持ちに少しでも寄り添うため、今後も多胎児家庭研修に力を入れ、ベビーカー操作の実技も行っていきます。
本当に助けを必要としているママのために何ができるかを常に考え、1人でも多くのママと子どもが笑顔になれるようできる限りのサポートをいたします!