出産後のママは体力が消耗していて、6~8週間は横になって休むことが必要と言われています。
しかし実際は、慣れない授乳や子どもの夜泣きに悩まされ、ほとんどのママが休む暇がなく、寝不足で心身ともに疲れ切っています。
そんな疲れたママのSOSに応えるべく、eキッズ訪問保育ではより高いシッティングレベルを目指して、定期的に乳児保育研修をおこなっています!
今回は、産前産後のママたちを支える❝産後ドゥーラ❞の資格を持ち、eキッズ訪問保育の人気ベビーシッター小林由美の乳児研修を取材!皆さんにその内容を紹介します。
※産後ドゥーラとは、保育・子育て中のママたちを出産前からサポートし、さらに産後の家事育児の手助けをするなどママたちの心と体に寄り添う産前産後サポートの専門家のことです。
笑いの中にも、ベテラン先生の深い言葉に感心!
eキッズ訪問保育のベビーシッターは乳児保育に関する理解を深め、乳児への適切な関わりを図るため、座学と実技を組み合わせた乳児研修を受講します。
実技ではトレーニング用の赤ちゃん人形を手にしながら、よりリアルに近い状況で学んでいきます。
主な内容は、
①赤ちゃんが泣いた時の対応
②赤ちゃんの抱っこの仕方
③赤ちゃんのおむつ替えの仕方
④哺乳瓶の煮沸の仕方
⑤沐浴
⑥赤ちゃんの病気
などです。
お風呂上がりの赤ちゃんの対応として、「お風呂で気持ちよくなってお着替え中にオシッコをしてしまうことが多いので、座布団にポリ袋を乗せ、さらにバスタオルをかけた状態ではかせると周りを汚さないでいいですよ。」というすぐれワザには、笑いとともに「あるある!」と共感を呼んでいました。
そしてその前に必ず自分の手を入念に洗うこと、という衛生意識の行き届いた説明も、さすがと感心させられます。
また、乳児保育の基礎だけでなく近年の保育事情なども学んでいきます。
例えば、子どもが生まれて最初に高熱を出す「突発性発疹」は、子どもが生後6か月~1歳ぐらいでかかる病気ですが、除菌・滅菌の環境が整った最近では2歳頃に発症するケースも増えてきているように感じます。時代や環境によって、保育の対応も変わってくるのでベビーシッターの学びには終わりがありません。
どこまでも産後ママに寄り添う姿勢に共感!
研修は和気あいあいとした雰囲気の中で、活発な質疑応答もまじえて進みましたが、由美先生はベビーシッターがママと接する時には「傾聴」が欠かせないと言います。
傾聴とは、相手が話したいことを真摯に受け止め、共感的な態度で接することです。
「産後ママは急激な体の変化や、マタニティブルーといった気分の落ち込みで本当に大変。だからこそ、ベビーシッターが『よくがんばっていますね。』という言葉をかけて認めてあげて支援することが必要です。ベビーシッターが来てくれるから、家を掃除しなくちゃいけないと考えるママたちもいますが、片づけは後回しで良いんです。ママはゆっくり体を休めることが一番大切。そういうときにベビーシッターはママに寄り添ってあげてくださいね。」
産後ママの支援を本気で取り組んできてきた由美先生だからこそ、実感がこもった深い言葉です。
最後に由美先生は、「スキンシップはとても大事。赤ちゃんの抱っこは積極的にしてあげてください。抱っこして語りかけることがその後の子どもの心に大きく影響します。」と言います。
また、「ベビーシッターはあくまでもそのご家庭の子育て方針を優先することが大切なので、何かをおこなうときは、必ずママの確認をとってからしましょう。」とベビーシッターとしての心得も忘れません。
研修を終えて…
笑顔がいっぱいの乳児研修は、2時間あまりで終了。
参加したベビーシッターも、充実した内容に今までの知識や経験の復習と新しい情報を得ることができ、次の業務への気持ちを新たにしました。
保育・子育てのプロとして活躍する由美先生ですが、そんな先生でも「正解はひとつではない」と言います。
ママも子どもも一人ひとり違い、それに接するベビーシッターの対応も臨機応変が求められるということなんですね。
知れば知るほど、ベビーシッターという仕事は奥が深い…と、実感した研修でした!
eキッズ訪問保育は、ママと子どもの健康と笑顔のお役に立てるように、経験豊富なベビーシッターが常にスキルを磨いています。
サポートが必要な方は、いつでもお気軽にご相談くださいね!